アプリで赤ちゃんが泣く理由を特定する
「赤ちゃんがなかなか泣き止まず困っています。いい解決策はないでしょうか?」という質問を頂きました。限られた情報の中で期待に沿えるかわかりませんが一般的な対処法と最新技術を活用した対処法をお伝えします。
泣きの理由は大体決まっている
まず先行研究を見てみます。市が発行している育児リーフレットに一般的な泣きの理由が大別されていました。成長とともに泣きの理由は増減するものの、種類はそれほど多くないことがわかります。そして理由が分かれば対応できそうな内容です。ですので理由の特定が肝と思われます。
泣きの理由に迫る典型的な方法
理由を特定する典型的な方法は「網羅的に試す」ことです。これが理由なんじゃないか?という仮説をいくつも立て検証を積み重ねるのです。検証した仮説の数が多いほど仮説の信憑性が高いとされます。ただし人的リソース・コスト・納期など制約条件があるため実際の検証は有力な仮説だけに絞られるのです。
この考え方を誰でも再現できるようにしたのが育児フローチャートです。泣く理由の仮説が有力なものだけに絞られフロー図に落とし込まれています。流れに沿えば理由の特定ができ非常に便利です。インターネットで検索すると様々な機関・個人が発行するチャートを見つけることができます。
新たな方法「音声解析」
フローチャートは便利ですが、近年さらに進んだ方法が普及しつつあります。
2002年、タカラトミーから『バウリンガル』という商品が発売され世間の注目を集めました。犬の鳴き声を解析し、「おなかが空いた」「遊びたい」といった意思に翻訳し飼い主に伝えてくれる画期的な機能が受け国内で30万台を売り上げました。
近年、同様の人間の赤ちゃん版サービスがアプリという形でリリースされています。フローチャートより素早く泣きの理由を特定できるのではと期待し実際に試してみました。その結果をお伝えします。
アプリの高い実用性
『パパっと育児@赤ちゃん手帳』という泣き声解析アプリを使ってみた結果、とても実用的と感じました。特に「眠い」というパラメタが秀逸です。
多くのフローチャートでは、まずおむつと空腹の確認から入ります。眠いという理由にたどり着くまでいくつか手順を経る必要があるのですね。しかしアプリはダイレクトに理由を表示するので時短になります。私の子供だけの事例ですが、「眠い」と表示されたので周囲を静かにしてみたところ泣き止みました。正確性も非常に高そうです。いわゆるtwo-way doorですので試しに導入する価値は十分あると言えます。
質問者様への回答
以上より質問者様はまず音声解析アプリを使われてはいかがでしょうか。もし実用性が低いと判断されればフローチャートの活用。それでも理由がわからず泣き止まない場合は各種育児相談窓口への相談、最終的に医療機関の受診をおすすめいたします。
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親御さんは赤ちゃんの泣き対応で睡眠が不足しがちです。工夫して睡眠時間を確保しましょう。
親御さん達が余裕をもって子育てできますように。
らぼぺん